-「室長は変わったことをおっしゃいますね」。
これはよく言われる言葉です。どんな所が変だって?
そう考えると思い当たる節は多々あるような…
例えば、これから音楽を習いたい方が目の前にいらっしゃって「どの音楽教室へ行くべきなのか」悩んでいるとします。もちろん「習いたい」わけですから、すでに沢山の情報を持った方が大半です。
そして色々なものを天秤にかけています。お金、先生、教室の雰囲気…。
それはとても重要な悩み事です。私はその生徒さんが自分の教室に入られようが、入られなかろうが、そんな結論はそっちのけ、コーヒーを1杯飲みながら一緒に考えることにしています。
つまりそれは、まず音楽家として「音楽を好きになってもらう」というミッションを抱えていると考えているからです。
-「色々な音楽教室を体験してきてくださいね。たくさんの先生に出逢って、あなたにとって一番素晴らしい形で音楽を楽しめるといいですね。」
そう最後に言うと、「あれ?勧誘しないんですか?」ときょとんとされる方が大半です。
本当は心の中で、
(その先にもし、私たち講師メンバーの音楽教育があてはまったらうれしいです)
とこっそり呟いてはいるのですが。笑
その方の目指すものが違う場所にあるのに、自分の方に無理に引き寄せるのは音楽家としてやはり違うのです。
10年以上、各地で切磋琢磨してきた我々講師チームにとって、一番のミッションは「教育」なのです。
そして私には、この講師メンバーがみなさんに素晴らしい音楽と教育を提供できる自信がある。
その想いが伝わって、のちにその言葉を胸に帰って来てくださる生徒さんが大半なことも大変嬉しいことです。
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講師の中でもこんな話をしたことがあります。
「もし、自分の力量を超える(超えそうな)生徒さんがいたらどうしますか?」
他の先生方が出した答えは一緒。
「もちろん、自分より上のレベルの先生を(なかでもその人にあった先生を見つけて)紹介しますね。」
説田音楽教室はやはり「教育」が何よりも大切なのです。
というわけで、「なんだ類は友を呼んでいるじゃないか。」と心の中で笑っているつもりではいるものの、
「私もサックスとクラリネットとピアノ習おうかなぁ。」なんて言い出すと、講師陣もびっくりです。
他の楽器のことも知りたいし、他の先生のレッスン風景も気になるし、室長として全コースの動向が気になるし、もっと音楽を好きになりたいじゃないか。
-「室長、自分でも教えながら習い出すなんて、やっぱり変わった人ですね。」
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